メディアレポート

人はどのようにテレビを見ているのか? 高齢者視聴を中心に(リサーチ評論家 藤平芳紀氏)

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「テレビ」は、多くの人たちにとって、日常生活には切っても切れない存在である。
 なかでも年齢の高い人たちのテレビ視聴は、他の年齢層の視聴を大きく上回っている。
2014年10月よりスイッチ・メディア・ラボ社が提供を開始した新しいテレビ視聴データ分析サービス「SMARTインデックス」の結果より、 “年齢の高い人たちはどのようにテレビを見ているのか?” について曜日、時間帯、他の視聴者層と比較しながら、違いを明らかにしたい。

一日平均どのくらいテレビを見ているのか?

年齢層が高いほど長くなるテレビ視聴

表1は、人々の一日の平均テレビ視聴時間を平日、土曜、日曜の曜日別、年齢階層別にまとめたものである。

表1 年齢層から見た平日・土曜・日曜日別のテレビ視聴時間

性・年齢によって、視聴に大きな差があることがお解りいただけよう。
とくにF1層よりF2層。F2層よりもF3-層。F3-層よりもF3+層というように、年齢が高くなればなるほど、外出の機会が少なくなって、家で過ごす時間が長くなるためだろうか、テレビを見る時間が長くなっている。

最もテレビを見ている年層は、M3+(男・65歳以上)とF3+(女・65歳以上)で、土・日を含めた7曜日平均で双方の視聴時間を換算してみると、M3+が5時間00分、F3+層が4時間50分となっていた。いずれも他の年齢層の視聴時間を圧倒している。

曜日によっても異なる視聴時間

曜日によっても視聴時間が異なることを読みとることが出来る。大体の傾向だが、F1、F2、F3-、F3+など女性層は、平日の視聴時間がもっとも長く、土・日になるにしたがって短くなっていく。反面、男性はM3+を除き、平日の視聴時間は総じて短いが、土・日になると長くなる。

女性の場合、平日はご主人や子供たち家族を送り出し、食事の後片付けや洗濯・掃除が終わった後のホッとした時間に、テレビのスイッチを入れるからだろう。
男性は平日の仕事疲れからか、土・日はテレビの前でゴロゴロしているのだろう。視聴時間は長い。反面、女性の土・日のテレビ視聴時間は短い。家族が家にいるので、家事など家庭内の雑用が増えるため、テレビを見ることができなくなるからだろう。F1、F2、F3-、F3+とも視聴時間は減少する。土・日はユックリ出来ない曜日であり、男性たちは、女性たちにとって、鬱陶しい存在なのかも知れない。

テレビ視聴の流れと高齢者

図1は一日のテレビ視聴の流れを成人8層(F1、F2、F3-、F3+、M1、M2、M3-、M3+)
について、個人全体の視聴を各層の7曜日平均と対比しながら、グラフ化したものである。

<図1>
図1 1日のテレビ視聴の流れ

朝(7時~10時)、昼(11時~14時)、そして夜間(18時~22時)と3つの山があって、男・女を問わず、年齢が高くなるほど、テレビをよく見る傾向が強いことが見て取れよう。

図2は、特に視聴時間が長いF3-(比較的年齢の低い高齢女性:50~64歳)、F3+(比較的年齢の高い女性:65歳以上)とM3-(同男性:50~64歳)、M3+(同男性:65歳以上)の4つの層に絞って、一日の視聴の流れをまとめたものである。

<図2>
図2 高齢層のテレビ視聴の流れ

ご覧のように17時~22時まではM3+(男・65歳以上)が、また朝8時~10時はF3+(女・65歳以上)が、夜22時~24時はF3-(女・50~64歳)の視聴が高くなっているのが、お解りいただけるだろう。
 このように「SMARTインデックス」を詳しく見てみると、実にさまざまなテレビ視聴傾向を読み取ることが出来る。

次回以降、さらに詳しく、テレビの見られ方を読み解いていきたい。

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