メディアレポート

NHK「朝ドラ」と「大河」の視聴者はどんな人? (リサーチ評論家 藤平芳紀氏)

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NHKといえば「報道番組」や「ドキュメンタリー番組」との定評が高いが、「朝ドラ」や「大河」なども、毎年の話題となっている。
とくに前々回放送の朝ドラ「あまちゃん」は大人気で、“じぇじぇじぇ”は社会現象になったし、続く「ごちそうさん」や「花子とアン」も多くの視聴者を引きつけ話題になった。
他方「大河」は、かつての「独眼竜正宗」や「春日局」などの人気には及ばないものの、前作「八重の桜」が放送されるや、同志社大学には見学者が殺到。同大学では急遽、見学コースを整備したり、入学志願者が2~3割も増えたといった話も伝わっている。

そこで、今回は、今年秋以降に放送されたNHKの「朝ドラ」「大河」がどのような人たちに、どのくらい見られているのか、スイッチ・メディア・ラボ社のテレビ視聴者調査SMARTインデックスから紐解いてみてみよう。

朝ドラ「マッサン」の視聴者はどんな人たち?

表1は、NHK「マッサン」について、去る9月29日の放送開始から2ヶ月60日経った11月29日まで、各性・年齢層別にどのくらいの人が見ていたのかをまとめたものである。この表を基に、「マッサン」のメイン視聴者は、どんな人たちなのかを見てみよう。

表1 「マッサン」の本放送と再放送の個人視聴インデックス

本放送はF3+(女性65歳以上)、再放送はM3+(男65歳以上)の値が最も高くなっている。もっとも、再放送のM3+とF3+の差はごくわずかで、「差」があるとはいえない。しかしながら、本放送でもM3+の値は高いため、再放送では年齢の高い女性たちに劣らず、男性高齢者が見ていたのは、間違いなさそうである。

大河ドラマ「軍師官兵衛」視聴者は、どんな人たち?

では日曜日の夜20時放送のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」は、どうだろう?
表2は11月の放送5回分の「官兵衛」の本放送と再放送のSMARTインデックスの結果である。

表2「軍師官兵衛」本放送と再放送の個人視聴インデックス

結果はご覧の通り、「官兵衛」はM3+(男65歳以上)に最も見られており、「マッサン」がF3+層(女65歳以上)に最もよく視聴されているのに対して、男女逆の視聴者トップとなっている。一言でいうなら“「朝ドラ」は女性に、「大河」は男性高齢層に支持されている番組”といったところだろう。

ただ両番組とも「再放送」の視聴は、思ったほど高くない。「再放送」は、その番組を見逃した、あるいはもう一度みたい人たちに見てもらうために放送する番組である。
このような番組も、SMARTインデックスなどでより詳しくテレビの視聴者状況を分析することにより、もっと多くの人たちに届く「放送時間帯」を見つけることができるかもしれない。

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