紅白を観た若者と、観なかった若者を比較
スイッチ・メディア・ラボでは、テレビ視聴パネルの豊富な属性情報を活用し、特定の番組視聴者の人物像(ライフスタイルや価値観、消費購買特徴など)を分析するサービスも提供している。
そこで今回は、2015年大晦日放送の第66回NHK「紅白歌合戦」を視聴した人のなかでも、とくに若年層(F1・M1)はどんな人だったのか、番組視聴者を分析したデータの一部をご紹介したい。
紅白を観た若者は、「音楽・タレント好き」で「流行りモノ」にも敏感
下記の図1は、20~34歳(F1・M1層)の男女について、「紅白歌合戦」(後半)の視聴者と非視聴者の趣味や意識を比較し、スコアに差がみられた主な項目を並べたものである。
「紅白」視聴者の若者層では、ふだんからテレビで邦楽番組を観ることを好んだり、ライブやコンサートに行くのを趣味とする人が多くなっており、音楽(とくに邦楽)への関心が高く、最新の音楽動向には敏感な人々である様子がうかがえる。
加えて、タレント・芸能人やファッションにも関心が高く、流行りの物を持ちたいという人も多くなっていることから、世間のトレンドを追う傾向が強い人々なのではないだろうか(図1)。
二世代世帯が多い
家族構成にも特徴が見られた。「紅白」視聴者の若者層では単身世帯が低めで、親もしくは子と同居している二世代世帯が多くなっている(図2)。
「LINEやTwitterの利用率が高い」「毎月定額貯金」の傾向も
20~34歳の「紅白」若者視聴者には、ほかにも、「LINEやTwitterの利用率が高い」(図3)や、「毎月定額貯金」など、すべてのグラフは紹介しきれないが、下記のような特徴がみられた。
紅白を観た若者の特徴 (まとめ)
- 音楽・タレント好き
- 流行りのモノに敏感
- 二世帯世代(親もしくは子と同居)が多い
- LINEやTwitterの利用率が高い
- テレビを見ながら携帯やネットを見ている人が多い
- 民放の見逃し配信サービス利用意向者がやや多い
- 休日は家族や友人とすごす傾向がある
- 毎月定額を貯金している人が多い
150項目以上の属性でTV番組視聴者の特徴を分析
今回は、2015年大晦日放送の第66回紅白歌合戦の20〜34歳(F1,M1)の若者視聴者視聴者を分析した結果の一端をご覧いただいた。
このように、スイッチ・メディア・ラボでは、150項目におよぶTV調査パネルの属性項目を用いて、特定の番組を観ている視聴者がどんな人なのか、その番組を観なかった人、あるいはテレビ視聴パネル全体と比較を行うことにより、さまざまな特徴を読み取ることができる。
スポンサー提供している番組、CMを出稿している番組にどんな視聴者特徴があるのか、より詳細な番組分析をおすすめしたい。
スイッチ・メディア・ラボでは、今後もテレビ視聴データを活用したコラムを公開していきます。
番組分析レポートについても、ぜひ、お気軽にご相談・お問合せください。